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映画『SHARING』を見て

レイトショーで映画を見るのは今回が初めてでした。

友人に誘われ、Twitter上の評判もよかったので見に行ってきたのが数日前。

『SHARING』は、立教大学の教授でもある篠崎誠監督が3.11について描いた作品です。

この映画は同大学の心理学科も協力しており、予知夢やドッペルゲンガー虚偽記憶など、たくさんの要素•伏線に、じわじわと来る怖さがあります。

大学教授の女、女子学生、男子学生の3つの人物を追いながら描かれるストーリー。

「予知夢」や「虚偽記憶」というテーマを扱い、複数の人物を追っているという構成上、「どこからが夢なの?すべて妄想?」という感覚に陥りやすい。

実際、現実と妄想の線引きは見た人によってかなり分かれるし、それによって受け取るものもかなり観客に依存するように感じました。

そしてこの映画、ジャンルを分けるのが非常に難しい…。
ある意味ではホラーだけれど、ある意味ではヒューマンドラマ。

でも私の場合はホラーとしての側面ばかりしか受け取れなかったかもしれません。東日本大震災をテーマにした、大きなメッセージはうまく落ちてきませんでした。

難しいストーリーだったことと、テーマが重すぎて、直接的すぎて、鑑賞後のモヤモヤ感がかなり残りました。
(一緒に見た友人は複雑なストーリーや伏線をかなり自分なりに消化できているようで、満足げでしたが…)


こんなことを言ってしまっては元も子もないのですが、「見ている人を怖くさせる」ことについてはすごくうまくできているぶん、3.11について語ることで「何かを受け取らなくては」という脅迫観念的な気持ちが生まれてしまい、見ているだけでかなり疲れました…笑


とはいえ、映画のもつ表現の可能性を大いに感じさせてくれる作品でもありました。
これは映画じゃないとできないな。

全体のメッセージ?は私としてはあまり好みの作品ではありませんでしたが、ホラー映画としてお勧めはできます。

テアトル新宿で5月13日(金)まで。毎日21:00からの1回公演です。

気になる方は是非。